『僕が死ぬだけの百物語』25話では、嘘つきだと言われている車椅子のお婆さんと少女・ミヤの奇妙な交流が描かれます。
ただのホラ話に思えたお婆さんの話は、やがて幽体離脱をめぐる恐ろしい出来事へと発展。
さらにエピローグでは、押し入れに閉じ込められているユウマくんに助けが訪れる可能性も見えてきます。
今回は、そんな『僕が死ぬだけの百物語』25話「ホラ吹きばあさん」のネタバレと感想・考察をご紹介します。
【僕が死ぬだけの百物語】25話のネタバレ

まずはじめに【僕が死ぬだけの百物語】25話のネタバレ!をご紹介します。
プロローグ
前話に引き続き、ユウマくんは押し入れの中に閉じ込められています。
家には誰かが訪ねてきたようで、家の人はその場を離れた様子。
その間にユウマくんは、25個目の怖い話を始めます。
第25夜 ホラ吹きばあさん
嘘つきと呼ばれるお婆さん
友人と一緒に下校していたミヤ。
道中にある居酒屋「ツツドリ」の前には、車椅子に乗ったお婆さんがいました。
お婆さんは暇そうだからと二人に話しかけてきますが、友人は彼女のことを知っているようです。
友人によると、お婆さんは嘘つきで、母親からも話をしないよう注意されているとのこと。
しかしミヤは、足が悪くて自由に出歩けないのだから話し相手が欲しいのではないかと考えます。
するとお婆さんは、自分がずっと車椅子に座っていると思っているのかと大笑いしました。
富士山にも行ったというお婆さん
ミヤは、朝も夕方もお婆さんが同じ場所で居眠りしているところを見ています。
ところがお婆さんは、眠っているわけではないと否定。
毎日さまざまな場所を駆け回っており、昨日は富士山の頂上にも行ったと話します。
友人はやはり嘘つきだと判断し、ミヤを連れて帰ろうとしました。
しかし、お婆さんは突然ミヤの部屋について話し始めます。
その内容は、実際に部屋を見なければわからないような特徴まで正確に言い当てたものでした。
お婆さんが知っていた幽体離脱
気になったミヤは友人を先に帰し、なぜ自分の部屋を知っているのかお婆さんに尋ねます。
お婆さんによれば、ミヤに声をかけるより前に、彼女の後をついて家まで行ったとのこと。
車椅子のお婆さんにそんなことができるはずがないとミヤが指摘すると、お婆さんは幽体離脱をしたのだと明かします。
そしてミヤに幽体離脱の方法を教え、成功したら再び自分のところへ来るよう伝えました。
幽体離脱に成功したミヤ
お婆さんから方法を教わったミヤは、実際に幽体離脱を試します。
すると、ミヤは本当に自分の体から抜け出すことに成功。
そのままお婆さんのところへ向かうと、彼女もまた幽体離脱していました。
お婆さんはこれまでにも何人もの人に方法を教えてきましたが、成功したのはミヤが初めてだといいます。
ところが、お婆さんは突然このままでは危ないと言い、ミヤの家へと向かいました。
ミヤの体を奪おうとするお婆さん
ミヤの家へ戻ったお婆さんの目的は、彼女を助けることではありませんでした。
お婆さんは幽体離脱によって空になったミヤの体を奪おうとします。
それに気づいたミヤも必死に抵抗。
そして翌朝。
ミヤはいつも通り友人と元気に登校していました。
一方、その近くではお婆さんが「返して」と訴え続けています。
しかしミヤは、お婆さんは嘘つきだから話を聞かない方がいいと友人に伝え、そのまま学校へ向かうのでした。
エピローグ
25個目の怖い話を終えたユウマくん。
その頃、家には再び誰かがやってきます。
訪ねてきたのは、宿題のプリントを渡し忘れたというひなちゃんでした。
ひなちゃんの存在に気づいたユウマくんは、押し入れの中から必死に助けを求めます。
その声に気づいた様子のひなちゃん。
しかし、ひなちゃんは家の人にユウマくんを呼んできてもらおうとします。
ユウマくんは押し入れを必死に叩き続けるのでした。
【僕が死ぬだけの百物語】25話の感想と考察

ここからは【僕が死ぬだけの百物語】25話の感想と考察をご紹介します。
ヒトコワと心霊系が合わさった怖い話
25話「ホラ吹きばあさん」は、心霊的な怖さだけでなく、人間そのものの悪意も感じられるエピソードでした。
幽体離脱という怪奇現象が中心にありますが、本当に恐ろしいのは、それを利用して他人の体を奪おうとするお婆さんです。
お婆さんは以前から何人もの人に幽体離脱を教えていたようなので、最初から自分の体を乗り換えることが目的だった可能性があります。
何度も試した末に、ようやく成功者として現れたのがミヤだったのかもしれません。
幽体離脱については、過去にSNS上で実践していた人物が途中から投稿しなくなり、意識不明になったという話を見かけたことがあります。
もちろん、このSNS上の話については真偽不明です。
それでも「体から意識だけが抜け出す」という幽体離脱そのものに、戻れなくなるのではないかという独特の怖さがあります。
最後のミヤは本当にミヤなのか?
個人的に25話で最も気になったのが、最後に登場したミヤの正体です。
お婆さんはミヤの体を奪おうとしますが、二人の争いがどのような結末を迎えたのかは明確に描かれていません。
翌朝にはミヤが普通に登校している一方、お婆さんは「返して」と訴えています。
素直に考えれば、ミヤがお婆さんの体を奪い返したようにも見えるでしょう。
しかし、お婆さんがミヤの体を乗っ取ることに成功し、本物のミヤがお婆さん側に取り残されたと考えても成立します。
さらに最後のミヤは、友人に対してお婆さんの話を聞かないよう促しています。
お婆さんが以前から嘘つきとして扱われていることを利用すれば、誰かが真相に気づく可能性も低いでしょう。
どちらがミヤの体に戻ったのかを断定できないまま終わるところが、25話の怖いところだと思います。
お婆さんが幽体離脱を教えていた理由
お婆さんが何人もの人に幽体離脱を教えていた理由も、ミヤの体を奪おうとした行動から考えると見えてきます。
足が悪く車椅子で生活しているお婆さんにとって、自由に動ける新しい体は魅力的だったのかもしれません。
そのため、幽体離脱に成功できる人物を探し続けていた可能性があります。
作中では幽体離脱の具体的な手順までは描かれていませんが、少なくともミヤの場合は肉体を他人に奪われる危険が生まれていました。
単に意識だけが外へ出るというより、幽体離脱中は肉体と意識のつながりが不安定になっているようにも見えます。
だからこそ、お婆さんはミヤが成功したと知った直後に行動を起こしたのでしょう。
ユウマくんは虐待されている?
本編とは別に、エピローグのユウマくんもかなり気になる展開になってきました。
ユウマくんは押し入れに閉じ込められているだけでなく、腕には縛られた痕のように見えるものもあります。
さらに学校にも行けていない様子で、ひなちゃんには体調不良など別の理由が伝えられている可能性も考えられます。
そして今回、ユウマくんはひなちゃんの声を聞いて明確に助けを求めています。
これまでの状況を合わせると、少なくともユウマくんが自分の意思で押し入れにいるとは考えにくく、家庭環境に何らかの問題があるように見えます。
ひなちゃんがユウマくんの声に気づいたことで状況が変わるのか、それとも家の人によって再び隠されてしまうのか。
百物語そのものだけでなく、ユウマくんの現実で何が起きているのかも大きな謎になってきました。
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この記事のまとめ

以上、【僕が死ぬだけの百物語】25話のネタバレと感想!ホラ吹きばあさんという記事でした。
今回の記事をまとめると次のとおりです。
- 25話では嘘つきと呼ばれる車椅子のお婆さんとミヤが出会う
- お婆さんは幽体離脱によってミヤの部屋を見ていた
- 幽体離脱に成功したミヤの体をお婆さんが奪おうとする
- 最後にミヤの体へ戻ったのが誰なのかは明確にされていない
- エピローグでは押し入れのユウマくんがひなちゃんに助けを求める
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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