『僕が死ぬだけの百物語』24話「裏面」では、雨の日の帰り道、モモコが母を名乗るお面の人と出会います。
その人物は本当に母だったのか、それとも不審者や怪異だったのか。最後まで正体が明かされないため、モモコの選択が正しかったのかさえ分かりません。
今回は24話のネタバレを紹介しながら、お面の人の正体や、どの選択をしても悲劇につながりかねない結末について考察します。
【僕が死ぬだけの百物語】24話のネタバレ

まずはじめに【僕が死ぬだけの百物語】24話のネタバレをご紹介します。
プロローグ
今回はこれまでとは違う場所から始まります。
周囲の様子を見る限り、ユウマくんがいるのは押し入れの中のようです。
ユウマくんは見つからなくてよかったと誰かに語りかけます。体には痛みがある様子ですが、そのまま24個目の怪談を語り始めました。
第24夜「裏面」
雨の山道で出会ったお面の人
雨が降る学校の帰り道、モモコは山の方にある自宅へ向かっていました。
辺りは薄暗く、人通りもほとんどありません。
山道へ入る手前まで来たモモコは、岩の上に腰かけ、うなだれている女性に気づきます。
女性は傘も差さず、ずぶ濡れになっていました。
怖さを感じたモモコは無視して進もうとしますが、女性の方から声をかけてきます。
振り返った女性は、能面のようなお面をつけていました。
突然のことに驚いたモモコは叫び声を上げますが、お面の人はモモコのことを知っており、自分は母だと名乗ります。
声はお面越しでくぐもっていましたが、モモコには母の声に似ているように聞こえました。
外れないお面と深まる疑念
モモコは、なぜ母がお面をつけて山道にいるのか尋ねます。
お面の人によると、子供たちに呼び止められ、断りきれずにつけたお面に接着剤が塗られており、顔から外れなくなってしまったとのことでした。
さらに、お面をつけるためにメガネも外しており、穴が小さく周囲もよく見えません。
雨で足場も悪かったため、安全そうな場所で誰かが通るのを待っていたようです。
携帯電話も少し買い物へ出るつもりだったため、自宅に置いてきたと説明します。
しかし、説明を聞いてもモモコの疑念は消えません。
お面の人は靴が脱げ、転んだ拍子にカバンや財布までなくしたと話し、モモコは渋々一緒に自宅へ向かうことにしました。
道中、お面を剥がす方法について話すモモコに、お面の人はしっかりしているところが父に似ていると話します。
ところが、モモコが知る父は酒を飲み、仕事もしない人物でした。
お面の人はモモコの知らない父のよいところもあると返しますが、そのやり取りをきっかけにモモコは再び目の前の人物を疑い始めます。
父の名前を尋ねても、お面の人は答えず、早く帰ろうと急かします。
さらに、お面の人の手を見たモモコは違和感を覚えました。
近くには不審者への注意を呼びかける看板もあります。
崖下へ滑落したお面の人
モモコは再びお面を外すよう求め、自分で剥がそうと手をかけます。
お面の人は痛がり、モモコに向かって手を伸ばしました。
その際にバランスを崩し、そのまま崖下へ滑落してしまいます。
モモコが母を呼んでも返事はありません。
目の前の人物は母ではないと考えたモモコは、母の携帯電話へ電話をかけます。
しかし電話に出たのは父でした。
父は母がいなくなっていることをモモコへ伝え、どこへ行ったのか知らないかと尋ねます。
崖下には動かなくなったお面の人の姿がありました。
結局、その人物が本当にモモコの母だったのかは分からないまま、24個目の怪談は終わります。
エピローグ
24個目の話を終えると、ユウマくんのお腹が鳴ります。
その直後、押し入れの襖が開き、女性のスカートと足が見えました。
女性は押し入れの中へパンを投げ入れます。
ユウマくんが声をかけて謝ると、女性はユウマくんが何かに取り憑かれていると話し、襖を閉めてどこかへ行ってしまいました。
遠くからは、女性と誰かが話している声が聞こえてきます。
女性が去ったあとも、ユウマくんは謝り続けていました。
そしてこちらへ向かい、また明日と語りかけます。
その声が女性にも聞こえていたのか、遠くからユウマくんがまた誰かと話しているという声が響きました。
【僕が死ぬだけの百物語】24話の感想と考察

ここからは【僕が死ぬだけの百物語】24話の感想と考察をご紹介します。
お面の人は母だったのか?
今回もっとも気になったのは、お面の人が本当にモモコの母だったのか分からないまま終わった点です。
お面の人の声は母に似ており、モモコのことも知っています。
さらに父について、モモコが知らない一面があるような話までしています。
一方で、父の名前には答えず、モモコは手を見たことでさらに疑いを深めました。
最後に父が母はいなくなっていると話したことで、お面の人が母だった可能性も残ります。
しかし、それだけで本人だったと断定することもできません。
不審者だったのか、怪異だったのか、それとも本当に母だったのか。
最後まで確かめる方法がないまま終わること自体が、今回の怪談の怖さではないでしょうか。
信じても疑っても正解が分からない
今回の話は、お面の人を信じるか疑うかによって、大きく四つの可能性を考えられます。
お面の人が母で、そのまま家へ連れ帰った場合は、ひどいいたずらに遭った母を無事に助けられたかもしれません。
一方、お面の人が不審者であれば、自宅へ連れ帰ることでモモコや父が危険な目に遭う可能性があります。
逆にモモコが疑った結果、お面の人が亡くなったのだとすれば、相手が不審者だったとしても見知らぬ人を死なせてしまったことになります。
もし本当に母だったなら、さらに悲惨です。
考えられる四つのルートのうち、明確に救いがあるのは「母を信じて家へ連れ帰る」場合だけです。
しかし、その時点では相手が本当に母か分かりません。
不確実な状況で何を信じ、どう行動するべきなのか。
どの選択にも危険がある点が、今回の話の面白さだと感じました。
子供たちのいたずらが危険すぎる
お面の人の説明が本当であれば、子供たちは接着剤をつけたお面を見知らぬ人につけさせています。
お面が外れないだけでなく、視界まで狭くなっているため、転倒や事故につながってもおかしくありません。
実際、お面の人は雨で足場の悪い山道から崖下へ滑落しています。
単なるいたずらでは済まされない危険な行為であり、お面の人の正体とは別に気になった部分でした。
ユウマくんの現状が怪談以上に不穏
今回から、ユウマくんがこれまでとは違う場所で百物語を始めました。
押し入れの中にいるような様子に加え、体には痛みがあり、お腹も鳴っています。
さらに女性はパンを投げ入れるだけで、ユウマくんが何かに取り憑かれていると考えているようです。
これまで描かれてきた腕のアザなども含めると、徐々にユウマくんの家庭環境そのものが気になってきます。
特に印象に残ったのは、女性がいなくなったあとも謝り続けていたことです。
ユウマくん自身は百物語をしているだけですが、大人側からは異常な行動として受け取られているように見えます。
百物語を始めるに至った原因にも、家庭環境が関係しているのでしょうか。
ユウマくんは誰に話しかけている?
もうひとつ気になるのが、ユウマくんが誰に向かって百物語をしているのかです。
女性がいなくなったあと、ユウマくんはこちらへ向かってまた明日と語りかけています。
女性からすれば、ユウマくんは誰もいない場所に向かって話しているように見えているのでしょう。
では、ユウマくんが実際に話しかけている相手は誰なのか。
作中の何者かなのか、それとも漫画を読んでいる私たちなのか。
百物語そのものだけでなく、ユウマくんが話を聞かせている相手についても気になりました。
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この記事のまとめ
以上、【僕が死ぬだけの百物語】24話のネタバレと感想!お面の人は母だったのか?という記事でした。
今回の記事をまとめると次のとおりです。
・モモコは雨の山道で、母を名乗るお面の人と出会った
・お面の人は崖下へ滑落するが、その正体は最後まで明かされなかった
・母なのか不審者なのか分からないため、モモコの選択が正しかったのかも判断できない
・四つの可能性を考えても、明確に救いがある結末は一つしかない
・ユウマくんの置かれている状況や、誰に向かって百物語をしているのかも気になる
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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