『僕が死ぬだけの百物語』11話は、“時間”への執着が怪異となって現れる現代怪談です。
深夜のオフィス、鳴り響く時計の音、そして「いま何時ですか?」と問いかけてくる存在――。
今回登場する“ぽっけいさん”は、これまでの心霊怪談とは少し違い、社会人なら誰もが感じる「時間に追われる恐怖」を強く描いています。
この記事では【僕が死ぬだけの百物語】11話「ぽっけいさん」のネタバレあらすじと感想・考察を紹介します。
ぽっけいさんはなぜ時間を聞き続けるのか?
そして時間を答えられなかった人間には、一体何が起きるのでしょうか。
【僕が死ぬだけの百物語】11話のネタバレ!

まず最初に【僕が死ぬだけの百物語】11話のネタバレをご紹介します。
各話のまとめと前回までのネタバレは次の記事をご覧ください。
プロローグ
ユウマくんは雨の中で傘も挿さずに帰宅したようで、息も絶え絶えの様子でした。
しかしそんなことも気にせず、11個目の怖い話を語り出しました。
第11話 ぽっけいさん
時計は12時を周り、オフィスフロアには大沢しか残っていませんでした。
大沢の働くオフィスには壁掛け時計が針を進める音が響いています。
大沢はその壁掛け時計の音がうるさく感じ、警備室に電話して、壁掛け時計を外してくれるように頼みました。
警備室の担当者はそれはできないと断ると、その理由を説明し始めます。
夜になると現れるモノとは?
どうやらそのビルには夜になると「ぽっけいさん」というナニカが現れるかもしれず、時計がないと危険ということでした。
大沢は聞いたことがないようで、警備担当はその存在について語り出します。
2年ほど前、とある社員が大事な契約のための会議に数分遅刻してしまい、信頼を欠いたことによって取引先とは契約破棄。
その社員も解雇されてしまいました。
思い責任を感じた社員はその日のうちに、会社の敷地にある時計台で首をくくってしまい、それ以来夜になるとその社員の霊が時間を尋ねてくるようになったと言うことです。
大沢はそんな話を信じず、やめてくださいよと言いますが、警備担当者は至って真面目に、ぽっけいさんに時間を聞かれたら正確に答えるように言い、電話を切ってしまいました。
いま何時ですか?
大沢は悪態をつき、終わらない仕事と向き合っていると、デスクの電話が突然鳴りだし、大沢は電話に出ます。
電話の向こうでは時計が時を刻む音が聞こえ、今は何時かと問う声が聞こえました。
大沢は壁掛け時計を見て、現在の時刻を答えると電話は切れてしまい、警備担当者の語った話が頭をよぎります。
そんなわけはないと、また仕事に集中し出した大沢は、なんとか仕事を終えることができました。
そしてふとオフィスの隅に視線が動き、そこには誰もいないはずなのに気がつくと、その人物からはまた時を刻む音が聞こえます。
その人物は大沢にいま何時か問いかけると、大沢は再び現在時刻を答え、その人物は消えてしまいました。
逃げ出した先でも…
大沢は異常な事態を理解し、もう無理だと急いでエレベーターまで駆け寄り、下の階にいくため下降ボタンを連打します。
誰か追ってきていないか確認し、エレベーターの動作音が聞こえてきた時、この時間はエレベーターは動いていなかったことを思い出しました。
到着したエレベーターは何事もなかったように開き、その中ではぽっけいさんが、いま何時かと再び問いかけます。
大沢は恐怖からパニックに陥り、急いで階段へ走りなんとか出口の外へ出ることができました。
やっとのことで逃げ切ったと安堵する大沢の後ろには、ぽっけいさんが首を吊った時計台があり、ぽっけいさんが吊るされていて、大沢になんで教えてくれないのかと問いかけています。
大沢は逃げきれなかったと恐怖し、時計台の時を刻む音と共に、11個目のお話は幕を閉じました。
エピローグ
11個目のお話を語り終えたユウマくんは、雨で体が冷えてしまったのか大きなくしゃみをし、廊下の外では女性の悲鳴が聞こえました。
その声は廊下が濡れていることに怒り、ユウマくんは謝りますが、女性は床も濡れているとさらに怒り、11話目が終わります。
【僕が死ぬだけの百物語】11話の感想や考察!

次は【僕が死ぬだけの百物語】11話目を読んだ感想や考察をご紹介します。
近代の怪談
よくある怪談のスタイルとしては、過去に凄惨な死をとげたり、不幸な目にあった人が祟りを起こしたり、呪ったりという話はききます。
ぽっけいさんに関しては、発端が2年前と比較的最近に出現した霊の怪談だとわかりました。
仕事の規模にもよりますが、商談や契約が破棄されると会社が傾くほどの損害が出ることもありますし、社会人だと時間を守ることは当たり前と見られることもあります。
怪談の怖さと社会の怖さの、両方を思い知る怪談だと感じました。
ぽっけいさんはなぜ夜に出るのか?
次になぜぽっけいさんは夜にだけ出現するのでしょうか?
警備担当者の話によると、解雇された社員は思い責任を感じて、その日のうちに時計台で首を吊ったと言う話でした。
昼間に首を吊ろうとしたら、周囲の人や警備担当者が飛んでくるでしょうし、そうなると人の出入りがなくなる、夜中に行動を起こす可能性が高いです。
結果、夜遅くまで会社に残っている社員が、ぽっけいさんに遭遇するのは必然なのかもしれません。
また霊などは草木が眠ると言われる、丑三つ時に現れるとも聞きますし、ぽっけいさんが動きやすい時間なのかもしれません。
なぜぽっけいさんは時間を聞くのか
ぽっけいさんは、なぜ会社に残っている社員に時間を聞くのでしょうか?
時間を守れなかったことに未練があるなら、誰かに“正しい時間”を教えてほしいのかもしれません。
さらに時間を答えなかった人には、凄惨な最後が訪れたような終わり方をしていたようにも見えました。
ぽっけいさんの元となった社員は、もしかしたら周囲に仕組まれて、契約のための会議に遅れてしまったのかもしれません。
あなたはどう思いますか?
なぜぽっけいさんという名前なのか?
今回気になったのは「ぽっけいさん」という名前です。
元となった社員の名前でもなく、ぽっけいさんという呼び名になったのか考えてみました。
ぽっけいさんは、“時間を守れなかった後悔”そのものが怪異化した存在なのかもしれません。
時計(とけい)が訛った呼び名なのかもしれませんし、ぽっと現れるからなのかもしれないです。
もし叶うなら、こういった怪談の裏エピソードを知ることができると嬉しいですね。
この記事のまとめ

以上、【僕が死ぬだけの百物語】11話のネタバレと感想!夜に現れる時間を聞くモノとは?という記事でした。
今回の記事をまとめると次のとおりです。
- 今回は現代怪談
- 遅くまで会社にいると現れる
- ぽっけいさんは時間を尋ねる存在
- 時間を答えなかった後はわからない
- 名前の理由は語られていない

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