『僕が死ぬだけの百物語』15話は、古くから語られる「鏡の怪談」をテーマにした不気味なエピソードです。
鏡の中の自分は、本当に”自分”なのでしょうか。
もし鏡の向こうにも意思を持った別の存在がいるとしたら——。
この記事では【僕が死ぬだけの百物語】15話「鏡像」のネタバレあらすじと感想・考察を紹介します。
鏡に映る自分が笑わずにこちらを睨んでいた理由とは何だったのか。その結末についても考察していきます。
【僕が死ぬだけの百物語】15話のネタバレ

まずはじめに【僕が死ぬだけの百物語】15話のネタバレ!をご紹介します。
プロローグ
その日、ユウマくんは折り紙で遊んでいると、こんなことをしている場合じゃないと言い、15個目の怖い話を始めました。
第15夜 鏡像
とある学校のトイレ。
手を洗っている少年は、鏡の中の自分がこちらを見てどう思っているのか、知ってるかと質問してきます。
隆二は突然の友人の話に言い淀んでいると、友人は続けて、自分たちは自分の意思で動くことができるが、鏡の中の自分たちはこちらの動きに合わせて動くことしかできません。
だから鏡の中の自分たちは、こちら側に嫉妬をしているという話でした。
隆二は怪談が苦手なのか、汗をかきそんなわけないと返します。
鏡の中の自分
その夜、隆二が寝る準備のため歯を磨いていると、友人の話が頭によぎります。
そして隆二は何を思ったか、鏡の中の自分に呼びかけました。
自分が何をしているのかと可笑しくなった隆二は洗面所を後にしますが、鏡の中の隆二の視線はこちら側の隆二を見つめています。
洗面所を出て、廊下にある姿見鏡を何気なく見た隆二は、その鏡に映る自分に驚きました。
その顔はまるでひどく怒っているような顔で隆二を睨んでいて、驚きのあまり鏡を倒し割ってしまいます。
鏡は無数に割れてしまい、隆二は片付けもせずに慌ててリビングに移動しました。
自分を映す物
リビングにには窓ガラス、電源の切れたテレビ、鏡台などの無数に自分を映す物に気がつきました。
映し出された鏡の中の隆二は、まだこちらを睨んでいるように見えます。
隆二は動揺しているだけと自分に言い聞かせると、タイミング悪く電話がかかってきて、隆二はこんな時間にかけてくるなと怒りながら携帯電話を切りました。
暗くなった画面に映る自分の顔も、見たことがない恐ろしい顔をしていて、携帯電話を落としてしまいます。
そんな顔をしているから…
翌朝。
父親が大あくびをしながら起きてくると、隆二が廊下の隅でうずくまっている姿を見付けます。
父親は具合が悪いのかと心配し、隆二に声をかけますが、隆二はどこでこちらをのぞいているかわからないと言い、すっかり怯えていました。
父親はなんの話か分からず隆二に尋ねると、鏡の中の自分がずっと睨んでいると言い、ずっとこちらの自分をどうにかしようとしているんだと言います。
父親は鏡の中の話を信じず、隆二がそんな顔をしているからじゃないかと返しました。
満面の笑み
次の瞬間、隆二は再び恐怖します。
それは父親の瞳の中に映る自分の姿を見てしまったからでした。
半狂乱となった隆二は、父親の制止も聞かず階段を駆け降りようとして、足を滑らせます。
走っていた勢いのまま隆二は階段を転がり落ち、鈍く何かが折れたようなような音が聞こえました。
父親が駆け寄りますが、隆二は目は明後日の方向を向き、大量に出血し息絶えてしまったようです。
血溜まりの中ではあちら側の隆二が映り、満面の笑みを浮かべ、15個目の怖い話が終わりました。
エピローグ
15個目の怖い話が終わった後、ユウマくんは何か音がしなかったかと言いました。
まだ明るいのにと言い、気のせいかとも思っていると、部屋の外から殴られたのか、ドアが大きな音を鳴らします。
その夜。
ユウマくんがすでに就寝しているところへ、大人の大きさの大きな影が入ってきて、こちら側に手をのばし15話が終わりました。
【僕が死ぬだけの百物語】15話の感想と考察

ここからは【僕が死ぬだけの百物語】15話の感想と考察をご紹介します。
15話は鏡の怪談
今回は鏡の怪談でしたね。
怪談の素材としてはオーソドックスな題材だと思いますし、さまざまな怪談で聞くことがあります。
その中でも今回の鏡については鏡そのものが呪物だとか、幽霊が映ると言うわけではなく、鏡に映る自分自身が別の個体として鏡の向こうで存在しているという話でした。
さらに自分が鏡に映る際は、私たちが主導権を握っているので、鏡の向こうの人は体を動かす力がない。
この怪談では最後まで「鏡の中が偽物」とは語られていません。
もしかすると本当に鏡の向こうが本物で、こちら側こそが偽物だった可能性も否定できないでしょう。
現代社会は映る物がいっぱいある
鏡やガラスなど現代は工芸品が溢れていて、はるか昔に比べて、私たちの姿を映す物は世の中にありふれています。
だからこそ怖い怪談とも言えるお話でした。
もし今回の隆二のような事象に遭遇した場合、スマホやテレビ、車の窓など、自分の姿が映るものを完全に避けて生活することはほぼ不可能です。
鏡に写っていたのは本当に自分なのか
鏡に映る鏡の中の自分は、本当の自分なのかと思うことがあったかもしれません。
大人になった今では物理的な現象だと理解できますが、本当にそうなのでしょうか。
本当は私たちが知らないだけで鏡の向こうには別の世界、別の自分がいるのかもしれません。
こちら側の人間が死ぬとどうなるのか?
今回のお話の最後。
隆二は階段から転げ落ちてしまい、首の骨を折ったか打ちどころが悪く亡くなっているような描写がありました。
果たしてこちら側の人間が亡くなった場合、向こう側の人間はどうなるのでしょうか。
例えば鏡面に写っていないときはもしかしたら、あちら側の私たちは自由に動き回ることができ、鏡に映る時だけ動きを強制されるのでしょうか。
さらにこちら側の人間が亡くなった場合、あちら側の私たちはどうなるのか気になります。
このお話のアフターストーリーなどもあれば、ぜひ読んでみたい作品でした。
恐怖が人を殺す
今回のお話は、結局のところ恐怖に飲み込まれた隆二が、事故によって亡くなったという結末です。
鏡の中の自分が、こちらを憎んだ視線で睨んでいるというのも十分な恐怖ですが、もし恐怖に打ち勝つことができたら、鏡の中の自分は直接的に私たちを殺しにくることはあるのでしょうか。
エピローグの人物は?
15話を語り終えたユウマくんの就寝後、現れた人は誰なのでしょうか?
背丈からして男性くらいに見えますが、15話内では明らかにされていません。
ユウマくんの取り巻く環境のヒントになるのかもしれません。
【僕が死ぬだけの百物語】はどこで読める?

次に今回の【僕が死ぬだけの百物語】や今回のお話がどこで読めるかについてご紹介します。
【僕が死ぬだけの百物語】は各種電子書籍サービスで読むことができ、今回の15話は第2巻に掲載されています。
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この記事のまとめ

【僕が死ぬだけの百物語】15話のネタバレと感想と考察!鏡の向こうは別の世界?という記事でした。
今回の記事をまとめると以下になります。
- 鏡の中には別の自分がいる
- 鏡の中の自分は私たちを憎んでいる
- 鏡の中の自分が死後どうなっているのか謎
- 鏡の話を知っていることをバレてはいけない

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