今回は「さよなら絵梨を徹底考察!あらすじもキャラもご紹介します!」という記事です。
「このマンガがすごい!2023」というランキングで、2位になっていた漫画である「さよなら絵梨」、気になったので読んでみました。
そんなさよなら絵梨を徹底考察し、読んでない方でもわかるように、あらすじもキャラもご紹介します。
こちらの記事にはネタバレを含みますのでご注意ください。
さよなら絵梨のネタバレ含めたあらすじ
ではさっそく、さよなら絵梨を徹底考察したいところですが、ストーリーもキャラも不明な状態では、なんのことかわかりませんよね。
そこで最初は、あらすじやキャラのご紹介からスタートしていきます。
さよなら絵梨のあらすじ
最初のページは誕生日にスマホを買ってもらった優太が、お母さんから「あるお願い」をされるところから始まります。
そのお願いとは、優太にお母さんを動画で撮って欲しいと言うお願いでした。
実は母親は思い病気に蝕まれていて、死んでしまう前に動画に残して欲しいということだったようです。
場面は優太視点で描かれた何気ない日常を切り取ったような場面が続きますが、母親は徐々に弱ってきているのかとうとう入院し帰ってこなくなりました。
そして最期に父に伴われ母が入院している病院に向かうのでした。
車の中で父は死ぬ間際まで撮って欲しいという、母の願いを伝えます。
母の入院する病院に入らず走り出した優太の後ろで、病院が大爆発を起こします。
そして母に別れの言葉を叫ぶ優太。そこで画面が引きここまでの話は実は優太が作った映画であったことがわかります。
優太はみんなが見ているシーンをスマホで撮影し、先生に怒られているところでさえ隠し撮りしていました。
映画の評判は散々なもので優太は深く落ち込んでしまいます。
ショックのあまり母が入院していた病院で飛び降りをしようとしたところに、学生服を着た女の子「絵梨」に声をかけられました。
優太が文化祭で映画を上映した学生であるとわかると、絵梨は廃墟の一室に優太を伴い入っていき、一緒に映画を見始めるのでした。
優太の映画がおもしろかったという絵梨、今度は絵梨と共に映画を作りみんなを泣かせてやろう!とたくさんの映画を見て、映画の勉強を始めます。
映画のプロットを何度もつくり、絵梨に見てもらい、映画の内容は半分自伝的な、前回の映画の続編に近いものを作ることを思い付きます。
その映画は自作の映画の評判が悪く、人生に絶望した主人公が、母の入院していた病院で、飛び降りようとしたところから始まります。
吸血鬼の少女に攫われ、映画をたくさん見せられ、もう直ぐ死んでしまうので、吸血鬼を映画に撮って欲しいという内容でした。
場面が変わり主役であるはずの絵梨が、入院しています。絵梨はよくならない病気であることを打ち明け、絵梨も自分が死ぬまでを撮って欲しいと願いを伝えます。
さよなら絵梨のキャラ
ここからは物語を理解するためのキャラ紹介です。
優太
本作の主人公。
作品の中の視点は全体を通して優太のスマホ視点のものが多く使われている。
お父さんからの話で、幼少期から絵や映像にファンタジーをひとつまみ入れる演出を好んでいる。
料理の腕前はお父さん曰く2点だそう。
お母さんのお願いで動画を撮影し、「デッドエクスプロージョンマザー」と言う映画を作成する。
絵梨の映画を作った後も物足りなさを感じ、進学し就職し妻子がいても続けていたと独白している。
最期に思い出の場所で死のうとしたところ、元気な頃の絵梨に再開する。
絵梨
本作のヒロイン、もう1人の主人公。
物語終盤で思い出の廃墟で悠太と再開する。
優太の夢か本物なのか吸血鬼であると語っているが、真偽は不明。
人間の脳は200年しか記憶が持たず、定期的に死んでは復活をして記憶を全部忘れた状態になると語る。
何十回と死んでは復活を繰り返しているとのこと。
お母さん
優太の母親、テレビのプロデューサー。
スマホを優太に買い与え、死ぬ間際まで撮影しておくようお願いする。
映画にはしていないが影で優太を叱責していたり、手を出したりとしていた様子がお父さんによって語られている。
映画の中では綺麗な部分しかなく、良いお母さんだった様子が語られている。
お父さん
優太のお父さん
大学卒業後も友達と演劇をやっていた過去を持つ。
作品の中で登場はするがどんな人かは語られていない。
少し気が弱そうなところがあるが、作中ではとても良い人に見える。
さよなら絵梨を読んだ感想と考察
ここからはさよなら絵梨を読んだ感想と考察です。
さよなら絵梨を読んだ感想
作品を読み終わり、正直な最初の感想が「なんじゃこりゃー」でした。
1回で全ての情報をを拾い尽くせなかった、自分の感受性や観察眼が恨めしいくらいです。
最初はキレイなところとリアリティのあるところ、優太の視点を通して、すごく面白いヒューマンドラマを見ているような感想でした。
しかし物語終盤、「え、絵梨生きてるの?優太の夢なの?どっちなの?」という考えが固まらないまま、思い出の廃墟をまさかの爆破でそのまま終わりました。
さよなら絵梨の考察
ここからはさよなら絵梨の考察をしていきます。
作品全体を通して読者のエンディングの感じ方はそれぞれだと思います。
ただ作品の終盤からファンタジー要素が追加されたので、絵梨が吸血鬼だったのか優太の夢だったのか語られていません。
私も1人読者として、「こう言う考え方もあるのではないか」という仮説を立ててみたいと思います。
仮説① 大人になった優太が見た夢だった説
作品の中でお父さんは優太の綺麗な思い出だけを取捨選択することをほめています。
もしかすると大人になった優太が見た、夢や虚像だったのではないのかと考えられます。
仮説② すべて本当に起こったこと説
実はラストシーンでは実際に絵梨は吸血鬼で、優太は去り際に廃墟を爆破して去るシーンは、本当に爆破したのではないか!という仮説です。
仮説③大人になった優太が作った3本目の映画説
大人になった優太は独白の中で、思い出の中で最期を迎えることを望んでいました。
吸血鬼だった絵梨に再開したしたことをきっかけに、ファンタジー要素をひとつまみ加え、昔から撮影していた絵梨との映画を完成させたという仮説です。
まとめ
以上、「さよなら絵梨を徹底考察!あらすじもキャラもご紹介します!」のご紹介でした。
今回の考察をまとめると以下の通りです。
- 仮説① 大人になった優太が見た夢だった説
- 仮説② すべて本当に起こったこと説
- 仮説③大人になった優太が作った3本目の映画説
明確な終わりが描かれていないラストーシーンですが、今回考えついたこと以外にも色々妄想が膨らみますね。
心理描写が少なく動きや状況で想像するしかないのが、また読者の心をかき乱しますね。
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