『れぎをん』ネタバレ・考察|呪いの漫画の正体は?人皮の原稿と「あけるだま」の謎

【れぎをん】のネタバレ感想記事のアイキャッチ画像

読んだ人間を死へと追い込む、正体不明の漫画。その存在を調べようとした人まで、次々と異変に巻き込まれていく――。

『れぎをん』で気になるのは、呪いの強さだけではありません。そもそも、この漫画は何のために作られたのか。人に読ませることが目的なのかさえ分からないという不気味さがあります。

この記事では、物語の始まりから登場人物、呪いにまつわる情報を整理し、人皮の原稿や「あけるだま」が何を意味するのかを考えていきます。

※この記事には『れぎをん』第10話までのネタバレが含まれています。
第1話のあらすじを詳しく振り返り、その後の展開で明らかになる登場人物の情報や未回収の伏線をまとめています。作中で示された情報と、筆者独自の考察・予想は分けて紹介します。

目次

『れぎをん』とは?作品情報とあらすじ

作品のあらすじに関する画像

まずは作品の基本情報と、物語の入り口を紹介します。

『れぎをん』の作品情報

項目内容
作品名れぎをん
作者辻やもり
出版社小学館
掲載誌ビッグコミックスペリオール
ジャンルオカルトホラー・サスペンス

ジャンルは本記事での分類です。単行本や配信状況については、記事後半で案内します。

『れぎをん』のあらすじ【ネタバレなし】

漫画家・宮田慎二の自殺をきっかけに、物語は動き出します。

担当編集者だった土馬隆は、宮田の死に責任を感じ、自宅で療養していました。そんな弟を気遣う姉の千春は、宮田が亡くなる前に「読むと死ぬ呪いの漫画」を探していたことを聞かされます。

不可解な話をすぐには信じられない千春。それでも弟を支えようとした行動が、やがて彼女自身を呪いの漫画「れぎをん」の謎へと近づけていきます。

【れぎをん】ネタバレあらすじと登場人物・伏線まとめ

この作品の登場人物と書いた画像

ここからは、第1話の出来事を振り返ったうえで、第10話までの登場人物や呪いに関する情報を整理します。各話を順番に紹介する形式ではなく、物語の始まりと、その後につながる手がかりをまとめています。

第1話のあらすじ|物語の始まりと呪いの漫画

宮田の死と、隆が抱えていた後悔

都内の出版社で漫画編集者として働く土馬隆は、担当作家・宮田慎二を亡くし、自宅で療養しています。差し入れに来た姉の千春に、隆は宮田が夢に出てくることを打ち明けました。

遺書もなく突然亡くなった相手の気持ちは、考え続けても答えが出るとは限りません。しかし隆には、宮田の死に関して思い当たる出来事がありました。それが、二人で進めていた呪いの漫画に関する企画です。

宮田は出版社の倉庫である「画稿室」で、ネットにも情報が見当たらない原稿を何日も探していました。そして、ついに目的の漫画を見つけます。

ところが、それを境に宮田の様子がおかしくなり、連絡も取れなくなりました。その後、宮田は自室のベランダから飛び降り、亡くなっています。

隆は企画に関わった責任を感じ、ほかの人が原稿を手にする前に何とかしたいと考えていました。看護師である千春は、漫画が人を死に至らしめるという話には懐疑的です。それでも、何もせずにいることにも耐えられない弟を見て、車を出すことにします。

宮田の部屋で見つかった「れぎをん」

宮田のマンションを訪れた隆は、そこで宮田の妹を名乗る女性と出会います。彼女もまた、兄が亡くなった理由を知るための手がかりを探していました。

部屋にはゴミが散乱し、壁や天井には自作と思われるお札が大量に貼られています。宮田が亡くなる前に、何かに追い詰められていたことを感じさせる光景です。

隆は女性とともに部屋を片付ける中で、宮田が新人賞を獲ったときのネームを見つけます。さらに宮田の過去の発言を思い出し、賞状の裏を確認。そこには「れぎをん」と書かれた数枚の原稿が隠されていました。

原稿を読んだ隆の前に、宮田の姿が現れます。その姿は徐々に崩れていき、気づいたときには隆自身がベランダに立っていました。女性に声をかけられて我に返りますが、彼女によると、隆は突然飛び降りようとしていたのです。

隆が原稿を回収しようと部屋へ向き直ったとき、すでに「れぎをん」は消えていました。原稿を誰が持ち去ったのかは、この場面では明らかになっていません。

隆の入院と、千春にも現れる異変

体調を崩した隆は女性に名刺を渡し、宮田の部屋を後にします。しかし、千春と合流してからも様子は戻りません。隆には、最後に会った宮田と重なる異様な目つきが見られます。

その後、隆とは連絡が取れなくなり、精神科の病院へ入院したことが千春の語りから分かります。千春は、自分が車を出したことが弟の異変につながったのではないかと、罪悪感を抱えていました。

相談先で医師と向き合う千春の背後には、宮田らしき姿が映ります。千春は振り返りますが、そこには誰もいませんでした。

千春は呪いの漫画について調べることを決めます。弟から聞かされた奇妙な話が、彼女自身の問題へと変わったところで、第1話は終わります。

呪いの漫画を巡る事件と登場人物

土馬千春

都内の病院で働く看護師で、隆の姉です。弟の入院に自分も関わってしまったのではないかという思いから、「れぎをん」を調べ始めます。

第10話までに「れぎをん」を2ページ読んでおり、その存在を知った日から悪夢を見るようになっています。面識のない宮田らしき姿もたびたび目撃しますが、それが幻覚なのか、霊なのか、別の現象なのかは分かっていません。

土馬隆

宮田慎二の担当編集者です。宮田との企画をきっかけに呪いの漫画に関わり、宮田の部屋で原稿を2ページ読んだ後、異変に見舞われます。その後は精神科の病院へ入院しています。

宮田の死を食い止められなかった後悔と、原稿を放置できない責任感が行動につながっています。その気持ちが、結果として彼自身を危険に近づけた点がつらいところです。

土馬夫妻

千春と隆の両親で、すでに亡くなっています。二人の命を奪ったのは、T県芦路町で19人が死亡したバス事故でした。

後述する倉本英俊の取材資料から、この事故に関する新聞記事の切り抜きが見つかります。「れぎをん」の調査との接点はありますが、事故が呪いによるものだったかは未確定です。

宮田慎二

隆が担当していた漫画家です。新連載の企画で読むと死ぬ漫画を調べ、画稿室で「れぎをん」を見つけました。その後、自宅のベランダから飛び降りて亡くなっています。

原稿の発見と死がつながるように描かれている人物ですが、亡くなるまでに具体的に何を見て、何を恐れていたのかは謎が残ります。大量のお札が貼られた部屋は、その恐怖の大きさを感じさせます。

宮田の妹を名乗る女性

宮田の部屋で隆を迎えた、ゴスロリ姿の女性です。名前は明かされていません。

彼女について気になるのは、呪いや心霊現象に詳しいのか、本当に宮田の妹なのか、消えた原稿に関わっているのかという点です。いずれも現段階では疑問であり、正体や原稿の回収を裏付ける確定情報ではありません。

倉本英俊

「ハイパーライフ」で「れぎをん」に関する記事を書いた人物です。差出人不明のハガキをきっかけに調査を始め、その差出人から4枚の原稿を譲り受けています。

宮田と同じく転落死しており、亡くなる前には「れぎをん」の取材資料を処分しています。差出人が何のために原稿を渡したのか、英俊がなぜ資料を処分したのかが気になる点です。

倉本豊

フリーライターで、倉本英俊の甥です。千春が調べていた「ハイパーライフ」を持参し、呪いについての知見も見せます。一方で、同業者からは人でなしと評されている人物でもあります。

情報を得るために頼れる相手なのか、どこまで信用できるのか。知識があることと、誠実であることを分けて見たい人物です。

三栖・屋代

三栖は、作中の漫画「れぎをん」の作者とされている人物です。現実の作品『れぎをん』の作者・辻やもりとは別の人物です。

屋代についても名前が挙がっていますが、本記事では役割や関係性を詳しく紹介できる情報がありません。

「れぎをん」の呪いに関する情報まとめ

第10話までに示された、原稿の成り立ちや呪いのルールを一覧にしました。作中で伝えられる説明も含んでおり、特に伝染の条件や呪いの仕組みには謎が残っています。

項目作中で示されている情報
作者三栖とされる
制作年代昭和初期とされる
原稿枚数全12枚とされる
原稿の素材人間の皮膚。縫合痕のある皮膚も含まれる
呪いの効果原稿を読んだ人間は40日以内に死亡するとされる
伝染性伝染するとされるが、具体的な条件は不明
原稿の所在太平洋戦争の混乱で散逸し、全12枚の所在は分かっていない
原稿の入手経路宮田が画稿室で発見。倉本英俊は差出人不明の人物から4枚を譲り受けている
作中の言葉「あけるだま」が登場する
解除方法不明
制作目的不明

現在までに判明している謎と伏線

一覧表の情報に加えて、土馬姉弟の両親が亡くなったバス事故の記事が、倉本英俊の取材資料に含まれていたことも重要な手がかりです。千春が弟を救うために始めた調査は、姉弟自身の過去とも接点を持っています。

また、整理する際に分けて考えたいのが、原稿の枚数、読んだページ数、判明している内容の量です。

  • 「れぎをん」の原稿は全12枚とされる。
  • 倉本英俊は4枚の原稿を譲り受けている。
  • 千春と隆は、それぞれ2ページ読んでいる。

これらは同じ意味ではありません。原稿の表裏や重複、各人物が読んだ部分の対応関係が分からないため、「判明している内容は4ページだけ」「残り8ページを読めば解決する」とは言えません。

さらに、呪いが伝染するなら、原稿を直接読む以外にも影響を受ける条件があるのかが問題になります。

話を聞くことなのか、原稿に触れることなのか、それとも呪われた人と関わることなのか。誰が、いつ、どのように原稿や関係者と接触したかを追うことが、呪いの仕組みを考える手がかりになりそうです。

【れぎをん】読んだ感想・見どころ

目的すら分からない呪いの漫画が不気味

個人的にいちばん不気味なのは、人皮を使ってまで漫画を作った理由が見えてこないことです。

誰かを呪うための道具なら、狙われる相手や恨みの理由を知りたくなります。しかし「れぎをん」は、読む人間を死へと近づける一方で、なぜその人が対象になるのかが分かりません。

危険性が明らかになっても、作り手の考えには近づけない。この距離が怖さを生んでいると感じます。

さらに、原稿は一か所にまとまっているわけではありません。全体像を知るには散逸したものを追う必要がありますが、調べる行為そのものが新たな接触を生みます。解決したい人ほど、危険なものに近づかざるを得ない構造です。

40日以内に死亡するという話も、単なる制限時間以上の重さがあります。いつまでに何をすれば助かるのかが分からないまま、時間だけが過ぎていくからです。呪いを回避する方法が見えないことが、調査に切迫感を与えています。

隆は宮田に、千春は隆に対して責任を感じています。相手を思って動いた結果、さらに別の人が危険へ近づく。その連鎖によって、超常現象の怖さが人間関係の苦しさと結びついています。

「れぎをん」に描かれている「あけるだま」とは?

「あけるだま」は、原稿の意味を考えるうえで気になる言葉です。

「れぎをん」には、戦争を思わせる場面や天国のように見える場所が描かれています。それらが一つの物語としてつながっているのか、別々の場面なのかも気になるところです。

比較の手がかりになるのが、新約聖書に登場する「アケルダマ」です。『使徒言行録』1章19節では、その名が「血の土地」を意味すると説明されています。
参照:『使徒言行録』1章(新共同訳)

また、『マタイによる福音書』27章では、ユダが返した金で祭司長たちが土地を買い、外国人の埋葬地にした経緯が記されています。『使徒言行録』とは土地の取得を巡る記述が異なるため、単純に「ユダ自身が墓地を購入した」とまとめるのは避けたいところです。
参照:『マタイによる福音書』27章(口語訳)

作中の「あけるだま」と聖書のアケルダマの関連は、現段階では名称の類似を手がかりにした仮説です。

仮に関連があるなら、人皮を使った原稿と、血や死者に関わる土地の名が結びつきます。すると「れぎをん」は、単に人を呪い殺すための漫画ではなく、死者や犠牲になった人々を何らかの形で記録する媒体とも考えられそうです。

戦争の場面と天国のような場所も、誰かが生前に見た光景と、死後にたどり着く場所を描いているのかもしれません。あるいは、12枚の原稿そのものに、儀式や信仰に関わる意味があるのでしょうか。

こうした見方をすると、場面のつながりが分かりにくいことも、単なる不可解さとは違って見えてきます。一人の主人公が進む物語ではなく、複数の死者の経験や、作り手独自の死生観を並べたものだとしたら、原稿を読む意味そのものが変わってくるからです。

これは聖書との関連を仮定した筆者の解釈です。原稿に描かれた場所や人物が明らかになれば、この仮説を確かめる手がかりも増えていきそうです。

【れぎをん】呪いの漫画の正体と目的を考察

作品の考察に関する画像

ここからは、作中で示された情報をもとに、呪いの漫画「れぎをん」の正体について独自に考察します。以下の実験説・記憶説・封印説などは、いずれも筆者の仮説であり、作中で確定した設定ではありません。

呪いの漫画はなぜ存在するのか?

一つ目に考えられるのは、漫画が何らかの実験や儀式のために作られたという可能性です。

人皮の原稿、全12枚という構成、40日以内の死という話。これらに作り手が意図した規則性があるなら、ただ恐ろしい話を描くだけではない目的がありそうです。

たとえば、特定の素材や枚数をそろえることで何かを起こそうとしたのか。それとも、人が原稿を読んだときの変化を確かめようとしたのか。実験の記録や成功条件は示されていませんが、原稿の異様な作りから生まれる疑問です。

二つ目は、材料となった人間と、各原稿の内容が結びついているという仮説です。

もし皮膚の持ち主がそれぞれ異なり、その記憶や経験が描かれているなら、場面のつながりが分かりにくい理由を説明できるかもしれません。戦争を思わせる光景も、誰かが実際に経験した記憶として読むことができます。

この仮説で手がかりになるのは、皮膚の持ち主の人数や素性と、描かれた場面との対応です。人皮が使われているという事実だけでは、記憶が描かれていることまでは分かりません。

三つ目は、「あけるだま」に象徴される宗教的な物語や、作り手独自の死生観を形にしたという見方です。

戦争と天国のような場所が同じ原稿群に含まれるなら、生と死、苦しみと救済を結びつけて読む余地があります。聖書をそのまま漫画化したというより、宗教的な言葉やイメージを使って、作り手自身の考えを表している可能性です。

また、昔の「石灰で描かれた四角に入ると死ぬ」という噂との関連も気になります。

漫画を読むことと四角に入ることは、どちらも一定の行為を境に危険が生じる点で似ています。共通する仕組みがあるのかを考える比較材料にはなりますが、同じ呪いであることや、共通の人物が関わることは確認されていません。

漫画は人に読ませるために作られたのか?

「れぎをん」の目的を考えるとき、漫画である以上は誰かに読ませたいはずだ、という前提をいったん外すと、別の可能性が見えてきます。

もし読み手に物語を伝えることが第一の目的なら、なぜ人皮を使ったのかが疑問です。儀式的な意味や、読み手に衝撃を与える意図も考えられますが、素材の異常さを見る限り、完成した原稿そのものに役割がある可能性もあります。

たとえば、何かを原稿へ封じ込めた結果、読むことでその影響が外へ出るという封印説です。

この場合、読者の死は作り手が最初から目指した結果ではなく、原稿に接触したことで起こる現象かもしれません。封印を直接示す描写があるわけではありませんが、「原稿が存在する目的」と「読んだ人に起こること」を分けると考えられる仮説です。

一方で、倉本英俊に差出人不明のハガキが届き、4枚の原稿が渡っている点は見逃せません。少なくとも、その経路では誰かが他人を「れぎをん」に近づけています。

ここで区別したいのは、原稿を作った人物の目的と、後から原稿を渡した人物の目的が、同じとは限らないことです。

作り手には別の意図があっても、その危険性を知った誰かが利用している可能性があります。逆に、差出人自身も原稿の全容を知らず、調査を託そうとしたのかもしれません。

誰が描いたのかに加え、誰が保管し、誰が見つけさせ、誰へ渡したのか。原稿の移動を追うことが、目的の解明につながるのではないでしょうか。

呪いの正体は人間の執念なのか?

人皮が使われていると聞くと、材料にされた人間の恨みや、作者の執念を想像したくなります。原稿に縫合痕があるという情報も、そこに誰かの身体と人生があったことを強く意識させます。

ただ、人皮の存在だけでは、呪っている主体までは分かりません。皮膚の持ち主、作り手、原稿を流通させる人物の誰に意志があるのか、そもそも人間の意志で動いているのかも謎です。

その一方で、現在の人物たちを原稿に近づけているのは、はっきりした人間の感情です。隆は宮田への責任感から動き、千春は弟への思いと後悔から調査を始めます。

この構図から読むと、「れぎをん」は人間の執着に入り込むような呪いにも見えます。危険だと分かっていても、助けたい人や知りたい答えがあるため、手を引けなくなるからです。

これは呪いの発動条件ではなく、物語の構造についての解釈です。人を思う気持ちが、危険な原稿との新たな接点を生んでしまうところに、この作品ならではの苦しさがあります。

土馬姉弟の両親が亡くなったバス事故と、倉本英俊の取材資料との接点も、その構造をさらに深くするかもしれません。弟を救うための調査が、姉弟自身の過去へつながる可能性があるためです。

なお、両親が原稿を読んだことや、バス事故が呪いで起きたことは確認されていません。現時点で分かるのは、英俊の取材資料に事故の記事が含まれていたという接点です。

人間の恨みが原稿を生んだのか。それとも、原稿が人間の後悔や責任感を巻き込んで広がるのか。この二つを分けて追うと、呪いの正体だけでなく、千春が調査を続ける理由も見えやすくなります。

『れぎをん』はどこで読める?単行本・配信情報

『れぎをん』は、電子書籍サービスKindkeで第1巻が配信されています。

読むと死ぬとされる呪いの漫画、不可解な死を遂げた漫画家、そして人間の皮膚で作られた謎の原稿。物語が進むにつれて明らかになる不気味な事実と、深まっていく謎が見どころです。

特に、じわじわと迫る恐怖や、登場人物とともに謎を追いかけるオカルトホラーが好きな方にはおすすめの作品です。

本記事で興味を持った方は、ぜひKindkeで『れぎをん』第1巻をチェックしてみてください。

▼Kindleで第1巻をチェック▼

この記事のまとめ

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『れぎをん』は、読むと死ぬ呪いの漫画を巡るオカルトホラー・サスペンスです。残された人の後悔や責任感が、原稿を巡る恐怖と重なっています。

昭和初期に作られたとされる12枚の原稿、人間の皮膚という素材、40日以内に死亡するという呪い。そして、正体の定まらない「あけるだま」。手がかりが増えても、作り手が何をしようとしたのかは簡単には見えてきません。

個人的に最も恐ろしいのは、呪いの強さや人皮の原稿そのものよりも、誰が何のために、この漫画を作ったのか分からないことです。

原稿を作った人物と、それを他人へ渡す人物。その目的が同じなのかどうかで、事件の見え方も大きく変わりそうです。

呪いのルールを追い、散逸した原稿の手がかりをつなぐ面白さに加え、助けたい相手がいるからこそ危険へ近づいてしまう人物たちの苦しさも味わえる作品。正体をつかめない怖さが好きな人におすすめです。

散らばった原稿が集まったとき、そこには一つの物語が現れるのでしょうか。

それとも、漫画だと思っていたものの、まったく別の役割が見えてくるのでしょうか。

この漫画は、本当に誰かに読ませるために作られたのか。その疑問が残ることこそ、「れぎをん」の不気味さを深くしていると感じます。

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