【僕が死ぬだけの百物語】「許さない」は何話?ちょっぴり切ない怪談をネタバレ紹介!

今回は【僕が死ぬだけの百物語】から「許さない」という話をネタバレ紹介します。

僕が死ぬだけの百物語、通称【僕百】には複数の怪談を語る話者がいて、その中でも今回は安心安定のヒナちゃんが語る怪談です。

果たして「許さない」という言葉の真意とは一体なんなのでしょうか?

それでは【僕が死ぬだけの百物語】「許さない」は何話?ちょっぴり切ない怪談をネタバレ紹介していきます。

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目次

【僕が死ぬだけの百物語】許さない話のネタバレ

まず最初に【僕が死ぬだけの百物語】の「許さない」は何話なのか、どんなお話なのかご紹介します。

結論から言うと「許さない」は56話です。

無料で読めるサンデーうぇぶりでは、すでに公開終了している話になるので、コチラでネタバレ紹介していきます。

56話のネタバレ

ユウマくんの部屋に来たヒナちゃんは、右手で口元を隠し何かの匂いを感じているようです。

ヒナちゃんは何度も家に来たけど、誰も出なかったと言い、何があったのかユウマくんに問いかけます。

しかしユウマくんはその問いに答えず、怖い話を楽しみにしていたと言い、ヒナちゃんに新しい話を求めました。

第56夜 許さない

とある雨の日、少年は傘を忘れてしまい濡れて帰るのかどうしようかと、空を見て嘆いていました。

そこへ少年のクラスメイトの宮下という少女が傘を広げ、帰ろうとしています。

少年は宮下だと気がつき、何気なく見ていたようですが、宮下も少年の視線に気がついたのか、傘を差し少年の方を振り返り、短く「何?」と問いかけました。

相合傘のお誘い

少年は少し顔を赤くして、別にと言うのがやっとのようでしたが、宮下は傘に入るか少年へ聞きます。

少年は思わぬお誘いに声を出し、固まってしまいますが、宮下は傘を差し出したまま少年の返答を待っていました。

宮下も少し顔を赤く染めているように見え、その様子を見た周囲は、少年と宮下を冷やかします。

少年は視線を宮下から外し、入らないと告げて宮下からのお誘いを断りました。

予期せぬ事故

少年からの返答に宮下は少し考え、少年へ謝り校門へ向かいます。

周囲は宮下を憐れむヤジが飛び、少年は意地を張って断ったことを後悔し始めました。

宮下は少し駆け足ですでに校門を超えた横断歩道にいて、そこへ車のクラックションが鳴り響きます。

車は止まることができなかったのか、宮下はそのまま車に轢かれてしまいました。

事故の後

少年は目の前で起きたことについていけないのか、目を見開き固まってしまい、周囲では悲鳴や叫び声が響き、雨はさらに強く降り続けます。

後日、学校は先日の事故などなかったかのように、騒がしい様子を見せていました。

別のクラスの男子生徒が田中はいるかとやってきて、クラスメイトが田中は現在入院中だと答えます。

なぜ入院中なのかと聞く生徒へ、田中は傘の女に連れて行かれたと続けました。

怪談になった宮下

傘の女というのは、雨の日に傘に入るか聞いてくる女のおばけとのことで、田中は傘に入り雨の中消えていったのを目撃したそうです。

その後、頭から血を流して倒れていた田中が見つかり入院したということでした。

その話を耳に手を当てて、聞かないようにしている少年は、宮下の死から立ち直れていないのか、かなりのショックを受けたのか暗い目をしています。

別の雨の日に…

別の雨の日のこと、生徒はひどい雨の中次々と帰宅していきます。

少年は傘を持たず、悲痛な面持ちで何かを待っているようで、そこへ声をかける人物がいました。

少年が顔上げると、顔が見えないよう傘を差している宮下がいて、傘に入るかと少年へ問いかけます。

少年は目の前に現れた宮下に、息を整え語り始めました。

少年の告白

少年は謝りに来たと言い、ずっと宮下のことが好きだったが、行動に移せずにいたことを伝えます。

あの雨の日も宮下が傘を差してくれたことが、嬉しくてたまらなかったのに、傘に入る勇気がなかったと、自分のつまらないプライドが邪魔をしたことを告げました。

そして自分のせいで宮下は死んでしまい、すまないと頭を下げます。

宮下は相変わらず雨の中で傘をさしていて、また傘に入るか聞いてきました。

少年の覚悟

少年は田中の話を思い出し、自分が断ったせいで宮下は、永遠にこんなことを繰り返すのかと嘆き、震える手で宮下の傘を持つ手に重ねていました。

そして自分を傘に入れてくれと伝え、雨に濡れながら宮下の返答を待ちます。

頭を下げる形で宮下の手をつかみ、少年は返答を待っていると、「…ない」と宮下の声が聞こえました。

宮下の答え

顔を上げ宮下の顔を見ると、そこには許さないといいながら、目に涙を溜め、顔を赤く染めた宮下の顔がありました。

少年はその顔におどろいていると、いつの間にか雨は止んでいます。

宮下も消えてしまい、少年は宮下の傘を差したまま小さく「ごめん」とつぶやき56個目の話が終わりました。

ヒナちゃんの心配

ヒナちゃんは話を終えると、今度こそ答えてもらおうとユウマくんにこれまでのことを聞こうとします。

心配していたこと、この部屋で何があったのか、警察官のことや、あの後のことなど次々聞こうとして、ユウマくんに止められました。

ユウマくんはベッドの下を見てと言い、ヒナちゃんは何があるのか覗くと、叫び声をあげ56話が終わります。

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【僕百】許さない話の感想

作品を読んだ感想の画像

次は「許さない」を読んだ感想を書いていきます。

あくまで個人の感想になるので、違うご意見についてはコメント欄でお待ちしています!

切ない怪談

今回のお話はかなり切ないお話だな〜…と思いました。

自分の好きな人が幽霊に…なんて、なかなか経験することはないと思いますが、それくらい少年のことを、宮下さんも好きだったのかもしれませんね。

きっと少年はいつまでも宮下さんのことを忘れないと思いますし、雨が降るたびに思い出すのではないでしょうか。

宮下さんは成仏した?

遅くとも勇気を出した少年の告白に、許さないと言って消えていきましたが、それは雨が止んだからなのか、宮下が満足したからなのかは語られていません。

また田中くんが頭から血を流していた事件についても、もしかしたら不運が重なっただけなのではないかと、勝手に考えています。

もし少年の告白の後も雨が止まず、2人で帰ったら違った結末もあったのでしょうか?

私の中では宮下さん成仏説を推したいと思います!

学生のころあるある

少年がいらない意地を張って、取り返しのつかないことになってしまい、後悔してしまうというのは、学生の頃に誰しも経験があることではないでしょうか。

あの時意地を張っていなければ今頃は…なんて思い出すことが私もあります。

学生時代は女の子の方が、心の成長が早くて男の子はいつまでも子供のままなんて聞くことも多いですね。

学生時代なんてもう10年は前なので、忘れてしまいがちですが、私にもこういう時期があったんだなとしみじみ思いました。

学生の姿が眩しい

怪談ではありましたが、どこか清々しい恋のお話のように感じましたが、学生の姿が眩しいですよね。

たまに学生服の少年少女を見かけることがあるのですが、地方都市だからなのか駅前で集まる少年たちや、とりあえずTikTokを撮る少女たちなど、時代の流れを感じます(笑)

もう自分の思い描く学生というのは、今回のような物語の中に視界ないのかもしれません。

ユウマくんもヒナちゃんもまだ普通

この話を読むために過去の話から再度読んでみたんですが、現在の連載は86話まで進んでいて、この頃はまだヒナちゃんもユウマくんも普通の感覚を残している感じがします。

第1話の頃などは怖い話を自分でして、怖がっていましたので、ユウマくんの心も徐々に荒んでいっているのがよくわかりました。

果たして百物語が終わる頃にはどのような結末を迎えるのでしょうか?

【僕が死ぬだけの百物語】の最終回については、以下の記事で考察しているので、よければご覧ください。

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この記事のまとめ

この記事のまとめの画像

【僕が死ぬだけの百物語】許さない話は何話?ちょっぴり切ない怪談をネタバレ紹介!という記事でした。

今回の記事をまとめると以下になります。

  • 今回は切ない怪談
  • 学生時代はいいよね
  • ユウマくんとヒナちゃんはまだ正常?

この記事を書いているのは8月後半になるのですが、先日お盆時期も仕事でしたが、休みの友人と食事に行きました。

学生時代の話になったのですが、私たちの学生時代は浮いた話は少なく、バイトしたり集まってくだらない話をしたり、服を買いに行った記憶しかないと笑い合いました。

学生時代の恋というのは素敵ですが、お化けになって出てきたら怖いですね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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