今回は【兄だったモノ】から騎一郎とは何者なのかについてご紹介していきます。
なぜ霊になってしまったのかや、誰も同じ印象を持っていない点、妹の鹿ノ子から見た兄の情報などまとめました。
それでは【兄だったモノ】騎一郎とは何者なのか?悪霊になった兄に迫っていきます。
【兄だったモノ】に登場する騎一郎とは?

まず最初に【兄だったモノ】に登場する騎一郎という人物について迫っていきます。
第1話時点ではすでに故人
物語の始まり、第1話では初盆を迎えていて、聖と鹿ノ子は分骨した騎一郎の墓を前に、墓参りをしていました。
鹿ノ子の目には聖にピッタリと寄り添い、すでに兄の姿をしていない、霊となっても聖に寄りそう騎一郎を姿を見ます。
この物語は騎一郎が霊になって現れたことで、始まった物語でした。
どの人から見ても違う人物像
例えば食べ物ひとつとっても、母から見た騎一郎は好き嫌いのない人物だったようで、聖と一緒にいる時は、好き嫌いも多く子供舌だったようです。
さらに元恋人の南から見た騎一郎は、食べること自体が苦手だったと、誰も同じ答えではありませんでした。
この話は芥川龍之介の『藪の中』に例えられていて、騎一郎という人物の本質を知る上で、大切な話の1つになります。
鹿ノ子から見た騎一郎
物語の主人公 鹿ノ子から見た騎一郎は、血が半分しか繋がっていないにも関わらず、家の中で鹿ノ子の味方をして守ってくれた、頼もしい存在でした。
しかし死後の騎一郎は恋人の聖に執着し、暴力的な敵意をむき出しにして、鹿ノ子でさえ威嚇して、聖を独占しようとしています。
その様子にデザイナー兼僧侶である藤原は、まるで噛み合っていないという印象を、鹿ノ子と南に語りました。
鹿ノ子は【兄だったモノ】の最初の方では、自身が持っていた騎一郎像をトレースして、聖に接しています。
それも物語が進むにつれてなくなりましたが、それほど聖に惹かれていて、兄の代わりになりたかったということもわかります。
南カンナから見た騎一郎
元恋人の南カンナから見た騎一郎は、次のような印象だったようです。
- 食べることが嫌い
- 明るい男
- そこそこに軽薄
- 無邪気
- よく笑う
- 人に好かれやすい
- 気難しいところもある
- 家族の話はしたがらない
概ね好青年といった印象を持ち、気難しいところすら愛おしく感じていたと語られています。
そして聖に騎一郎を奪われてしまいましたが、それでも友人関係はあったのか、騎一郎の死後に聖の家に線香を上げにきているので、別れてもまだ気持ちはあったかもしれません。
【兄だったモノ】の騎一郎の本性

ここからは【兄だったモノ】の騎一郎の本性についてご紹介していきます。
人に合わせて仮面を被るようになった
物語の終盤で騎一郎の日記の世界に取り込まれた鹿ノ子は、眼を覚ますとそこには一面の能楽の仮面がかけられている場所にいました。
その中で騎一郎は生前から、その人に応じて相応しい役柄を演じていたということが語られています。
鹿ノ子が生まれる前、まだ騎一郎が小さかった頃、母のお腹には生まれてくるはずだった妹がいました。
その子は結局生まれてくることはありませんでしたが、母は深く精神を病んでしまい、母のために理想の息子を演じることにしました。
弛まぬ努力の結果、母は元気になりましたが、父の不義の子供 鹿ノ子が現れ、騎一郎は自分自身がわからなくなってしまいます。
母、鹿ノ子、友人、恋人などさまざまな役割を演じ過ぎてしまい、何が本当で何が嘘なのか曖昧になってしまったようです。
自分とよく似た怪物
自分のことがわからないまま、他者の望む役割を演じ続けていた、騎一郎は大学時代に聖と出会います。
騎一郎の聖に対する印象は「自分と同じ怪物」という印象だったようで、好奇心から聖に近づき、彼のことを知ろうとしました。
同族嫌悪なのか騎一郎自身もわかっていませんでしたが、楽しそうに聖との出来事を語る姿がまるで、恋しているかのようだと鹿ノ子に言われ、自身の本当の気持ちを自覚していきます。
怪物は最初から騎一郎の中に
その後は聖が西迫と思われる人物と体を重ねているところに遭遇し、自身の嫉妬を自覚したことで、自分自身の中の「嫉妬に狂った怪物」も自覚していきます。
その後は聖と付き合うようになり、聖に希死念慮があることを知って、鹿ノ子を愛しているなんて言葉も発しています。
聖の「自分は幸せになってはいけない」という呪いは強く、騎一郎に愛されてしまうと聖は壊れてしまうと考えた上での発言だったようです。
さらに騎一郎は聖と共に添い遂げ、一緒に生きていくつもりでしたが、病気が発覚してしまい先にこの世を去ることになりました。
聖のための夏の着物(生きる理由)
騎一郎が死ねば聖は生きる理由を無くしてしまいますが、できれば自分が愛した人は長く生きてほしいという願いを、騎一郎は持っていました。
そこで白羽の矢が立ったのが鹿ノ子です。
鹿ノ子は父の不義により生まれ、結果的に父は家にほとんど寄り付かなくなり、母は娘として受け入れつつも、心のどこかでは受け入れきれていません。
不安定な家庭事情、もうすぐ死んでしまう騎一郎自身、騎一郎が死ねば後追いをする聖、そういった思惑から鹿ノ子に呪い(願い)をかけ、聖と鹿ノ子を結ばせようとしました。
しかし鹿ノ子は聖を最初見た時に、一目惚れしていて、呪いにかかった可動かに関わらず、物語は動き出しています。
【兄だったモノ】は騎一郎が始めた物語

ここまで騎一郎について作中の情報からご紹介してきましたが、【兄だったモノ】とはどんな作品だったのか振り返ってみます。
誰にも知らない騎一郎を知るための物語
第一話から怪物の姿をしていた騎一郎ですが、鹿ノ子や南、藤原などの登場人物の視点では、作中でも最後にならないと、騎一郎がどんな人物かわかりませんでした。
今まで誰にも語らなかった騎一郎の本当の姿、気持ちなどを知るための物語で、結果的に騎一郎の「自分が死んだ後も聖が生き続ける」願いは遂げられたように思います。
騎一郎の弔いの物語でもある?
死んだ人間が死後も恋人を思い続けるというのは、とても美しいことだと思います。
しかし騎一郎は「聖に生き続けて欲しい」という願いの反面で、愛した聖を誰にも渡したくないという仮面(想い)も強く持っていました。
結果は醜い姿を聖には見えないようにしていましたが、周囲の人には敵意を常に向けているような、みんなが知る騎一郎とは別人でした。
騎一郎を知ることで、最終的には悲惨な結末にはなりませんでしたが、もしかしたら別の結果もあったのかもしれません。
聖と騎一郎と鹿ノ子の勝負はまだ続く?
もともと鹿ノ子は、自身の貯金が尽きるまでに聖に空くになってもらうという勝負を、自分自身に課していて、それは兄が死んでしまったからこその回数制限でした。
勝負の行方は語られていませんでしたが、最終話では2度目の盆を迎え、昨年とは違いこの一年で関係が深まった、面々が集まりました。
聖、鹿ノ子をはじめ、南、藤原、西迫たちは、騎一郎に思いを馳せ、これで物語は終わりを迎えたように思いますが、しかし鹿ノ子だけには、まだ聖に寄り添っている怪物となった騎一郎が見えています。
もしかしたら、聖と騎一郎、鹿ノ子の物語はこれから先も続いていくのかもしれません。
そんな兄だったモノはすでに完結済みのため、よければアナタも騎一郎をより詳しく知ってみませんか?
【兄だったモノ】は実際に作品を読むと、より文学的だったり詩的だったりと、さまざまな純文学の表現などが使われていたり、各キャラの心情をより深く楽しむことができます。
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この記事のまとめ

以上、【兄だったモノ】騎一郎とは何者なのか?悪霊になった兄に迫る!という記事でした。
今回の記事をまとめると以下になります。
- 騎一郎をたどる物語
- 騎一郎は人によって役割を変える
- 騎一郎が始めた物語
- 聖のために願いを託した
- もしかしたら成仏はしていない?
他にも当ブログでは【兄だったモノ】の聖についても、記事にまとめていますので、よければそちらもご覧ください。
お得に読める電子書籍サービスについてもまとめているので、比較記事なども参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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