【兄だったモノ】最終話のネタバレと感想!どのような結末だった?

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この記事では【兄だったモノ】の最終話のネタバレと感想をご紹介します。

死んだ兄の霊がまとわりつく聖、その霊に翻弄される周囲と、亡き兄の恋人に恋をした妹が織りなす物語は、一体どんな結末を迎えたのでしょうか?

それでは【兄だったモノ】最終話のネタバレと感想、どのような結末だったのかご紹介します。

目次

【兄だったモノ】最終話までのあらすじ

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まず最初に最終話までのあらすじを書いていきます。

まだ未読の方の参考になれば幸いです。

心中未遂事件後

西迫が編集者の犬上に刺されてしまい、聖と鹿ノ子は広島心中へ向かいましたが、結局未遂に終わりました。

その後、鹿ノ子は日常に戻り、聖は憑き物が落ちたような様子で、最終的には西迫の家にお世話になることになります。

しかし騎一郎が再び、聖を攫ってしまい、再び舞台は東京から広島へと移り変わりました。

一方で聖は、過去に騎一郎と訪れた海にいて、その中では騎一郎の病気は治っていて、さらには鹿ノ子と3人で海に遊びに来ていたと説明を受けます。

広島に訪れる途中、南が騎一郎にとり憑かれてしまいますが、西迫と鹿ノ子はそれに気が付かず、聖の家で騎一郎の日記などを探し、現在のような状況になった理由を探し始めました。

聖の家では南と鹿ノ子は一階を探し、西迫は2階を担当することになりますが、2階には西迫の過去の因縁の元となった、義姉がなぜか現れて西迫の心の傷を揺さぶります。

一方で鹿ノ子は南の中に騎一郎がいることを見破り、西迫は義姉を混乱の中で殺害してしまい、騎一郎の幻を打ち払いました。

その後、鹿ノ子は騎一郎の日記の中で、騎一郎の過去の追体験と、本当の騎一郎の本性を知る旅路が始まります。

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【兄だったモノ】最終話のネタバレ

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次は【兄だったモノ】の最終話のネタバレを書いていきます。

1話ごとは短いので、87話からの内容になります。

騎一郎の痕跡を探して

日記の中に引き込まれた鹿ノ子は、壁一面に飾られた能面が目に入り、愕然とします。

日記を読めと言われましたが、まさか引き込まれると思わず、能面をみてどうしろというのかとつぶやきますが、そこへ騎一郎がやってきて、これは生前に東雲騎一郎がかけていたモノだと言います。

その姿は少年の姿で、騎一郎があのような姿になった原因や、人によって違う姿で語られた騎一郎のルーツに関係するモノだと語られました。

そして鹿ノ子は、騎一郎の過去…子供時代から経験するために、騎一郎のかけていた仮面をつけ、過去の追体験が始まります。

騎一郎の子供時代

騎一郎には子供時代、もうすぐ生まれてくる妹がいましたが、その妹は生まれることはなく、騎一郎は母のために「理想の息子」という面をかけることを覚えました。

さらに不義の子として鹿ノ子が家にやってきて、理想の「妹に優しい兄」を家や鹿ノ子の前では演じ続けます。

さらに友人や恋人に対しても、その仮面は増え続け、騎一郎自身が自分がどんな人物かわからなくなっていたところ、聖に出会うことになりました。

聖との出会い

騎一郎は聖に対して「自分と同じ怪物」と評し、好奇心から近づきます。

聖は騎一郎に対して誰を投影しているのかわからず、騎一郎もいきなり泣き出した聖に困惑し、そのまま朝を迎えました。

聖は騎一郎が誰も投影しておらず、自分に恋もしていなから惹かれていて、騎一郎自身も知らずに恋していたように見え、嫉妬に狂った姿も見せます。

希死念慮を抱いた聖を、家族を見捨ててまで最後まで添い遂げようと考えていました。

しかし、それも自身が病魔に侵されて、余命が残り少ないことを知り、落胆でも安堵でもなく、騎一郎は等身大で受け止めていました。

鹿ノ子に託した願い(呪い)

騎一郎が生きる希望だったん聖は、もともと持っていた希死念慮もあり、騎一郎が死んだ後を追うことは明白でした。

だから騎一郎は腹違いの妹の鹿ノ子に、願い(呪い)として、鹿ノ子は騎一郎に似ているから、聖に恋をするという言葉で縛ります。

さらに聖に対しては太宰治の『葉』という話の言葉を引用し、聖の夏の衣(生きる理由)になってくれるように願いを込めていました。

騎一郎が死んでからの喜劇は騎一郎が仕組んだことであり、すべては騎一郎の手のひらの上の出来事だったと語られます。

目を覚ます聖

現実と幽世の間のような場所、騎一郎と聖の思い出の海では、聖が目を覚まし南を助けにきた藤原と再開します。

藤原はまだ目を覚さない南を抱えつつ、聖に現実世界に帰ることを伝えますが、聖はすでに生きることを選んでいて、鹿ノ子と共に現実に帰ると言いました。

そして藤原はその言葉に安心していた瞬間、騎一郎に上半身を吹き飛ばされ、海から退場します。

現実世界で目を覚ました藤原は右目から大量出血し、目を覚ました南に心配されていましたが、藤原は至って冷静でした。

騎一郎と対峙する聖と鹿ノ子

騎一郎と対峙する聖は、騎一郎はそんなことをする人じゃなかったと言いますが、それは騎一郎のどの部分を見て判断したのかと問うと、さまざまな顔と言葉で聖を海に沈めようとします。

そこへ鹿ノ子が登場し、ずっと本性を隠していた騎一郎と、最初で最後の兄妹ゲンカをしようと持ちかけました。

鹿ノ子と騎一郎のお互いが本音で、感情と想いをぶつけ、騎一郎の鹿ノ子への願い(呪い)もわかり、鹿ノ子は自分の存在理由と聖に対する想いを打ち明けます。

お互い打ち解けあった後、鹿ノ子を現実世界に返すと、聖と騎一郎は最後の2人っきりの時間を過ごし、鹿ノ子の呼びかけによって、聖も現実世界に帰ってきました。

兄だったモノの結末

現実世界に戻った聖は、騎一郎の死と再び訪れた別れに対して、感情を露わにし泣き叫びます。

それを鹿ノ子が受け止め、騎一郎とは本当の別れとなりました。

その日から半年、初盆から始まった物語は2度目の盆を迎え、鹿ノ子や南、藤原、西迫は、広島にある聖が管理している墓へ訪れます。

藤原は右目を失明し、南は聖への態度を軟化させたようで、西迫に関しては聖に再び告白して振られてしまいました。

聖はまた小説を書き始め、鹿ノ子は相変わらず父のほとんどいない家で、血のつながりのない母と暮らし、大学が卒業する頃には父と母は離婚することを打ち明けられています。

鹿ノ子と聖は”友人以上恋人未満”の距離感で、西迫に2人の関係性を問い詰められますが、実際に2人の間には何もないようです。

そして鹿ノ子の「聖が自分に恋してもらう」賭けは続いていて、鹿ノ子にしか見えなくなった兄の亡霊と聖、鹿ノ子の歪な三角関係は今しばらく続くことが示唆され、物語は終わりました。

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【兄だったモノ】最終話を読んだ感想

作品を読んだ感想の画像

次は【兄だったモノ】の最終話を読んだ感想をご紹介します。

壮絶な半年間

兄の初盆から冬に至るまでの半年間の壮絶な物語と感じました。

全100話の中には出生、過去、罪、懺悔、後悔、秘密などがふんだんに散りばめられ、短い期間の出来事にも関わらず、そのキャラクターの背景がしっかり描かれています。

文字数よりもその構成が上手く、非常に読み応えのある作品で、私としてはもっと読んでいたい気持ちと、良いところで終わったな〜という相反する感情がせめぎ合っています(笑)

もしまだ全ての話を読んでいない方は、ぜひ作品を読んでみてください。

1話ずつ読めて、キャンペーンも使えるので、お勧めしたい作品です。

人生の1つのエピソード

最終話で描かれていましたが、恋人の死や新たな恋、さまざまな事件や事故も人生のエピソードかもしれませんが、生きている以上は生活は続いていく…そんなことも作中では語られていました。

これは私もすごく共感したところで、どんなに辛いことがあっても、お腹は空くし眠くもなります。

生理現象は我慢の限界もきますし、いつまでも塞ぎ込んでいることはできません。

頭ではわかっていても、感情がついていかないことも多くあります。

他の作品でも同じようなセリフを聞きましたが、漫画作品のキャラクターも描かれていないだけで日々は続いていくので、生きることとはみたいなことも言いたかったのかもしれません。

似た作品では【青野くんに触りたいから死にたい】という作品も、恋人の霊とのお話なので、興味があればぜひ読んでみてください。

当ブログでも過去に記事にまとめているので、よければ以下をご覧ください。

>>>【青野くんに触りたいから死にたい】の関連記事はコチラ

さまざまな人の側面が印象的

芥川龍之介の『薮の中』という作品が出てきましたが、作中で騎一郎に抱いた印象というのは、どんな人にも当てはまるなと感じました。

その人を語る時に、私たちは全てではなくて一部分だけを切り取って、知った気になります。

【兄だったモノ】では過去を追体験したり、その人の過去を知ることで、作品に深みが増し、共感することができましたが、それでも騎一郎のすべてをわかり尽くすことは、きっとできないなと感じました。

伏線回収がしっかりされている作品

作品に登場していた能面は、その人が望む姿を取り繕うための仮面の役割をしていて、心理学ではペルソナと言ったりします。

実際の能楽では演者が面をつけることで、状態を固定して、喜怒哀楽を表現するようで、死者の想いを成仏させると言われていることもあるようです。

ここは作中でも語られていました。

さらに聖の過去や騎一郎がなぜ緑の目の怪物になったかなど、読者の気になる点も、最終話に進むにつれてしっかり語られていて、読者目線でも読んだ後のモヤっと感の薄い作品だと想います。

もし詳しく知りたい!実際に読んでみたい方は、単話版ならコミックシーモアでクーポンを使い、1話14円から楽しむことができます。

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過去の文豪の作品を知るきっかけにもなる

先ほども少しあげましたが、『薮の中」など複数の文豪作品が散りばめられていて、改めて過去の作品を読んだり調べるきっかけにもなりました。

作中に登場した作品は次のとおりです。

  • 薮の中
  • 夢十夜
  • 山椒魚
  • ヤギの歌
  • オセロ
  • 新約聖書の引用:ヴィア・クルキスなど
  • 不思議の国のアリス
  • 人間失格(入水)

すべてを確認や調査できませんでしたが、各話タイトルにもさまざまな作品モチーフが見られるので、調べてみるのも面白いかもしれません。

作中に登場する花や、思考が深くなる際に登場する深海魚など、多くの表現で心情も表されています。

作者の後書きが本編?

私が作品でイチオシだと思うのは、作者後書きがアプリで読めるのですが、その後書きがとにかく面白くて、コメント欄には後書きが本編という人までいます。

ブログを書いている見からすると、その文才に憧れや嫉妬の念を抱くほどです(笑)

私自身普段は後書きなど読まないのですが、マツダミノル先生の後書きだけは読んでしまいます。

ぜひ後書き集やエッセイ、小説なども執筆して欲しいです!

この記事のまとめ

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以上、【兄だったモノ】最終話のネタバレと感想!どのような最終話だった?という記事でした。

今回の記事をまとめると回になります。

  • 聖と鹿ノ子の恋はまだ途中
  • 聖は立ち直る
  • 事件は終わっても生活は続く
  • 兄の過去も深掘りされる
  • 最終話は一応大団円?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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