【兄だったモノ】聖についてネタバレ紹介!凄惨な過去と魔性の魅惑を併せ持つ小説家とは?

今回は【兄だったモノ】から作中のメインキャラクターである、聖についてネタバレ紹介していきます。

主人公の鹿ノ子が恋をした兄の恋人 聖の凄惨な過去や、人々を狂わす魔性の魅力まで、徹底紹介!

なぜ聖は人を惑わすのかまとめていきます!

それでは【兄だったモノ】聖についてネタバレ紹介!凄惨な過去と魔性の魅惑を併せ持つ小説家の素顔について迫っていきます。

目次

【兄だったモノ】とは?

https://twitter.com/matudaminoru/status/1795052342510862423

まず最初にご紹介するのは兄だったモノについて簡単にあらすじをご紹介します。

あらすじ

このお話は兄が亡くなったことから始まる物語で、とても熱い夏の日に主人公の鹿ノ子は、兄の恋人だった男性と兄のお墓参りにやってきました。

兄の恋人だった小説家の聖は、兄の死を悼み、聖に関してはまだ兄の遺骨を家に保管していたり、兄とお揃いの指輪をしていたりと、最愛の人の死から立ち直れていない様子です。

鹿ノ子は東京から広島まで1人で来ていて、思い出話もひと段落した頃、聖の家を後にすることにします。

聖のそばには生前とは違い、変わり果てた姿の兄 騎一郎の姿があり、鹿ノ子には姿が見えているようですが、聖にはその姿が見えていないようです。

鹿ノ子は生まれて初めて、兄の恋人 聖に自分の恋心を自覚し、鹿ノ子の貯金が尽きるのが先か、聖が鹿ノ子を女と見るのが先か、賭けに出ることにしました。

兄の死から立ち直れない聖、死してなお恋人に執着する変わり果てた兄、亡くなった兄の恋人に恋をした鹿ノ子の、奇妙な三角関係から始まる恋のお話です。

茶々丸

私は連載の初めから読んでいるんですが、作者の後書きが面白すぎるので、度々漫画のシリアスさと後書きの振り切ったお話に夢中になっています。

コメント欄には後書きこそが本編とまで言われています。

私も後書きをかなり楽しみにしています。

【兄だったモノ】の聖についてネタバレ紹介

女性が何かを見てはてなが出てる画像

次は物語の中心人物である聖についてネタバレ紹介していきます。

作中の最新話までの内容が含まれますのでご注意ください。

まずは聖についてのプロフィールをまとめてみました。

  • 名前:中眞 聖(なかま ひじり)
  • 身長:175~180cm?(高く見える)
  • 職業:小説家などの文筆業
  • 現住所:広島
  • 性格:おっとり系 お人好し
  • 家族:なし 過去に母方の祖母と叔父と暮らしていた
茶々丸

主人公の鹿ノ子は聖を表現するときに「綺麗な人」や「脆くて繊細でガラス細工みたいな人」と、聖の儚さを表現しています。

聖はまるで鈴蘭?

高校時代や大学時代の聖について、彼は同級生の間で有名人だったようで、そんな同級生たちの間では中眞 聖を「鈴蘭」と呼び、その存在を危険視していたようです。

鈴蘭というのは、「谷間の百合姫」という異名がある可憐な花ですが、根っこの方に毒があり、無垢で純粋そうな見た目ですが、気が付いたときには毒にやられているということでした。

茶々丸

ちなみに鈴蘭の花言葉は「幸福の再来」や「溢れ出る美しさ」「純粋」「謙虚」などがあります。

作中でも言われていましたが、人を花で表現するなんて、とても詩的な表現だと思いました。

聖の過去

中眞 聖の過去はなかなか凄まじく、幼少期に両親を亡くしたあと、親の実家に身を寄せます。

その後、叔父に性的虐待を受け、それが祖母にばれてしまい、まだ幼いにも関わらず、なぜか聖が糾弾されることになりました。

聖が性的虐待を受けた経験は、中眞 聖というパーソナリティを構成するにあたり、かなり大きな事件で、大人になり小説家として身を立てられるようになった今でも、過去のことを思い返し、傷つくことがあるようです。

聖は過去の体験を思い出す時に、カマキリに蝶がが食べられている様子や、自分自身の顔がないような描写があり、この頃から誰かの代替品として酷い扱いを受けていたようです。

茶々丸

ちなみに聖の叔父は過去に小さい女の子に対して、事件を起こしたようなことが書かれていて、祖母の家でも厄ネタ扱いだったようです。

魔性の魅力

聖の過去を知った次は聖がなぜ人を惹きつけるのかについて迫っていきます。

高校時代は男子校で過ごした聖でしたが、男子校にも関わらず、その美貌は他の男子生徒から注目の的でした。

そこで出会ったのは西迫正義で、彼は義姉と肉体関係にあり、それが家族に露見したことにより、家族から距離を置かれていました。

そんな西迫に対して聖は近づき、西迫と恋人関係を気づき、裏切り破局します。

大学からは複数の男女が聖に傾倒し、まるで信仰対象のように慕い、最終的には破滅に向かっていくと言われていました。

聖に近づいた人は自分が欲しかった言葉をくれたり、寄り添ってくれる存在として、異常な愛情を向けられていて、それは騎一郎亡き後も変わらないままだったようです。

聖の本性

聖を求めたすべての人物に共通するのが、聖は本当に欲しかった人の代替品として扱われていて、聖もそのことに納得し、逆に利用して裏切っては叔父に復讐をしているのだと語っています。

聖が魔性の魅力を発揮し近づくのは、すべて黒髪の人物で、あんな目に合わせた叔父に仕返しをしているというようなことを言っていましたが、実は自傷行為でもあったようです。

自分を愛してくれる人には惹かれず、過渡って断ることもしない聖ですが、亡くなった騎一郎の心だけは最後までものにできなかったようで、病気の騎一郎を自宅療養と称して入院させず、最後まで看取るという選択をしました。

死を仄めかす発言をしたり、危うそうな雰囲気を持っていたり、鹿ノ子と心中を企てたりとしていますが、本当は愛する人と最後まで一緒に生きたかったのではないでしょうか?

鹿ノ子との心中も最後は失敗に終わり、今後はどのような結末を迎えるのでしょうか?

【兄だったモノ】の最終回については以下の記事で考察しています。

この記事のまとめ

この記事のまとめの画像

以上、【兄だったモノ】聖についてネタバレ紹介!凄惨な過去と魔性の魅惑を併せ持つ小説家という記事でした。

今回の記事をまとめると以下になります。

  • 聖は鈴蘭
  • 聖には魔性の魅力がある
  • 黒髪の人ばかりと付き合う
  • 過去には虐待されていた
  • 本性はただ愛が欲しかった?

兄だったモノは最初、ホラー漫画かと思っていたのですが、とんでもない展開を見せる作品でした。

作中も文学や絵画に精通していないと描けない内容がたくさんあり、読んでいて勉強になる反面、作者のマツダミノル先生のぶっ飛んだ後書きが最高に面白いので、ぜひGANMAで読んでみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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